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温もりに包まれてて 【贄姫と獣の王】

第14章 宴



ア「そ、それでは皆様 今宵は後ゆるりと宴をお楽しみください…」

この私がこんな小娘に魅入るなど…チッ
アヌビスは小さく舌打ちをしていた



アヌビスさんの一声で 宴は再開された
王様も着席し アタシも隣の席に座り
キューちゃんとロプちゃんが食べられるような料理や飲み物を運んでくれた

見たことのない食べ物で目移りしてしまいそうだったけど 食べてみると
美味しいー!
と叫びたくなったがここは我慢…
少しおしとやかにを心がけないとね


ロプちゃんが持ってきてくれたこの木苺のジュースがとっても美味しい♪
お代わりをもらおうかと二人を探したけれど見当たらなかった

誰も見てないから 自分で取りに行っても大丈夫だょね…
そっと席を立ち 飲み物のワゴンまで行き
木苺のジュースが入った真っ赤なピッチャーを持とうとして手を伸ばしたのだが
他の人の手とぶつかってしまった

『あっ、ごめんなさい』

?「いいぇ こちらこそ失礼いたしました お怪我はありませんか?」

笑顔で返されてちょっとビックリ!

『えっ?あぁ大丈夫です このジュース美味しいですよね♪』

?「このジュースは私の国からの献上品なのですよ?」

『そうなんですか?すっごく美味しくておかわりに来ちゃいました♪』

?「お褒めいただき光栄です ご挨拶が遅れましたが 私 セリティア国 第一王子カイル と申します 以後お見知りおき下さい」

方膝を床について アタシの手の甲にそっとキスをして挨拶をするのは白豹さんかな?
空色の瞳に真っ白な毛並み、黒色で豹独特の模様をしたとても紳士的に見える者だった

『こっ、こちらこそ シュリです。よろしくお願いします///』

膝立ちでキスの挨拶なんて初めてで
端からわかるくらい顔を真っ赤にしてしまった






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