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温もりに包まれてて 【贄姫と獣の王】

第13章 視線


「王宮にお招きいただけるなんて 久方ぶりじゃの」

「王妃となる姫君をお披露目してくださるとか きっと素晴らしい毛並みをお持ちなのでしょうね オホホホホッ」

他国の王族や貴族が広間に集まり
王妃(仮)の姿を見ようと沢山の者達で埋め尽くされていた

それだけではなく
自国の姫を王妃にと薦めても門前払いだった王がいきなり王妃を決めたと言う
しかも、どこの国の姫か検討も付かない
一体どれ程の娘だと言うのかしっかり見ようと躍起になっている者もいる

「それでは皆様方 王がおみえになります ご静粛に」

扉が開き王様が見えると

「おぉぉぉ…」

歓喜の声があちらこちらから上がった

「いつみても美しい毛並みに立派な角でいらっしゃる」

王の姿に見惚れていたが 本来の目的である王妃の事を思いだし 王の腕の上にいる者を見る



「に、人間!」

「ま、まさか "アレ"が王妃となる姫君だとでもいうのか」

「人間だと!」

口々に皆いい放った

「王よ!これはなんとしたことか ご説明お願いします‼」

会場はざわつき収集が付かない状態になった

王「黙れ」

王様がその後も何か言おうとしたので
『王様 大丈夫だから…下ろしてくれる?』

そっと耳元に囁いた


王様はアタシの顔を覗き混み少し間があったがゆっくり下ろしてくれた


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