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温もりに包まれてて 【贄姫と獣の王】

第13章 視線



ガチャ
部屋の扉が開き 王様が入ってきた

王「シュリ支度は出来たか?」

『王様 うん 出来たよ?みんなやってもらっちゃったけどね』

座っていた椅子から立ち上がり
王様の前でクルッと一回転してみた

王「そうか…」

ジッとアタシを見ていた目を細めて頷くと
また片腕にアタシを乗せて抱き上げた

王「そばから離れるなよ…」

『王様…うん わかった…』

軽く擦り寄せてきた王様の頭を両腕で抱き締めて答えた
緊張してたのがバレちゃったかな

暖かい…
王様に触れていると安心するよね
もふもふの毛に癒されて緊張が解けた気がした

アタシも王様にとってそんな風に思って貰える場所になりたい…

手を離し

『ありがとう王様 もう大丈夫 行こっか』

少し微笑んで王様の顔を覗きこむと
真紅の瞳と目があった

一瞬…王様の目が見開かれたが
またそっと目を細め


王「いくぞ」

『はい!』

王様の腕の上で 胸を張り 前を向いた




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