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温もりに包まれてて 【贄姫と獣の王】

第2章 普通の日常


放課後

チャイムとともに親友の手を引き、
教室から全力疾走。


リ「そんなに急がなくても売り切れないから大丈夫だって」

『だって、早く食べたいんだもん』


校門から出て
横断歩道を渡ろうとしたその時、


リ「シュリ!! 危ない!」

『あっ...』


何故か冷静に周りを見ていた。

自分に向かってくる車

引きつった,リナの顔

周りにいた生徒の顔

風にそよぐ街路樹


咄嗟に掴んでいたリナの手を放して
歩道の方に突き飛ばした。

あっ、力入れすぎた。
リナきっと転ぶな...怒られそう



ごめんね...。






そんな事を頭の中で考えながら
その後、目の前が真っ暗になって
アタシは意識を手放して行った。









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