第10章 軽蔑
王様の部屋に戻ってから
王「シュリ 手を見せてみろ」
『手?なんで? あっ…イタッ…』
手を見るとキツく握っていたのか白く血の気がなくなっていた
そっと手を開くと 自分の爪が食い込み血が滲んできた
無意識に握っていたからかまったく気がつかなかったけど開いた途端痛みが走った
そっとアタシの手を持ち
ペロッ
『お、王様‼』
舐めたよ?今舐めたよ!
驚いたから二回言いました!
王「自分で傷を付けるな…怖かったか?」
『だ、大丈夫!少しは怖かったけど 仕方ないことだと理解はしてるし…でもいきなりお妃様にするってのは無理があるし アタシもビックリしたんだよ?』
王「すまなかった しかし、無傷で此処にいるのにはそうした方が良いと思ったのだ」
そっか…そうだよね 只王様はアタシが何かされないように心配してああ言っただけなんだよね…なんかチョッとでも期待とかしていたのが恥ずかしいんだけど…
王「何があっても守ってやるから 外にいるときは側を離れるな 私が居ないときはこの部屋にいろ 部屋には強力な結界が貼ってあるから信頼のおけるものしか入れない」
『ありがとう…おとなしくしてるね』
チョッと胸の辺りがモヤモヤしたけど
これ以上迷惑かけちゃダメだからちゃんとおとなしくしてます。