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温もりに包まれてて 【贄姫と獣の王】

第10章 軽蔑


重たそうな扉が開き
扉の前には兵士が二人
少し離れた所にアヌビスさんが立っていて

兵士の二人は王様に抱えられているアタシを見て驚いているみたいで口が鯉みたいにパクパクしてるよ
アヌビスさんは…あっ…スッゴい目でアタシを見てますね…
驚愕と蔑みが混じったようなそして何よりもお怒りです!

ア「王様⁉これはいったいどう言うことですか‼なぜこの娘が‼」

お怒りではなく激怒でした…はぃ…

王「黙れ!しばらく部屋で休む シュリの服を用意して持ってこい 話はその後だ」

ア「わ…わかりました…」

アヌビスさんはまだ何か言いたそうだったけど 王様はそのまま階段を上がって行った

王様の部屋まで抱っこされたまま
連れてきてもらったけど 誰にも会わなかったのはよかった

天啓の次の日の朝は見張りの兵士以外は
部屋から出ないというのが決まりらしい

王様の部屋のドアが閉まり
ローブで繰るんだままアタシを下ろし 立たせてくれた

『王様 ありがとう♪』

王「まだ早い もう少し眠るか?」

『ううん 大丈夫 目はしっかり覚めてるから…』

王「そうか ならばこれから会議があるだろうから シュリお前も出ろ 何があっても守ってやるから側にいろ」

『うん』

また王様がローブの上から抱き締めてくれて
大きな王様の腕の中にすっぽり入ってしまうので暖かい


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