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温もりに包まれてて 【贄姫と獣の王】

第9章 天啓 ~生贄~


ドアが開いてアヌビスさんが入ってきた。

ア「供儀の時間だ」

鎖をおもいっきり引っ張られ

『ぐえっ…』

乙女らしからぬ声が出てしまったじゃないか!

ア「はしたない…」

虫けらでも見る様な目で見てますよアヌビスさん…

いやいや
首枷が食い込めばそうなりますって
もうちょっと生贄を大事にして!

何だろ…シリアスな気分だったのに台無しだよまったく!




長い階段を下りて地下へ行くと大きな扉の前に立つ

『王様はこの中にいるの?』

ア「王は天啓の夜に我々の前には姿を見せん おとなしくこの祭壇の間で待っていろ」

扉が開き背中を押されて中に入ると

真っ暗ですけど…

バタン!
えっ アヌビスさん…
扉を閉めちゃうと明かりがなければ
何も見えないけど…
マジですか!

足元さえも見えないぐらいの暗闇に
取り敢えずは手を前に出しながら
ゆっくり進んでみた。


ん?何かいる?
目が慣れてきたのか
ぼんやり形だけ見えた

すると…
2つキラリと光った
目?
そう思ったときには何者かに押し倒されていた


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