第4章 同じなのに
そんな中でもこの世界での生活になれるのに大変だった。
何しろ電化製品がない!
当たり前か…電気もなければガスもないのだから。
そして何より…アイスがない!!
アイスがないことに気がついたときは何よりも落胆したよ…
立ち直るのに時間はかかったけれど、何とか生活にもなれてきた。
なんて言ってもおばあちゃんが優しい♪
おばあちゃんは孫の様に接してくれて、アタシも本当のおばあちゃんの様に思っていた。
でも…周りの人は違った。
知らない娘が独り暮らしのおばあさんの所にいきなり住み始めた事。
初めて買い物に行ったときは皆のささやく声と目に正直ビビった。
村人1「あの娘だろ?魔族の仲間じゃないのかい」
村人2「まさか逃げてきたんじゃないよね…」
村人3「おばあさんも人が良すぎるよ、何かあったらどうするんだか…」
村人4「早く追い出した方がいいよ…」
警戒心剥き出しの視線が痛すぎですよ…
それに、アタシは人間だ!
それよりも、逃げてって何処から?
首を捻って考えながらその人達を見るとあからさまに目を反らされた。
ちょっとショックです…
負けるもんか!
『おはようございます。』ニコッ
はい 誰も返事はしてくれません!
落ち込んでも仕方ないので、買い物済ませちゃおうと思い足早に道を歩いた。