夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第7章 ハピバ!
「おめでと~、リーダー」
と、相葉ちゃんと松潤が同時にキスしてきた。またコイツら!と思っていたらニノが俺の肩に両手を付きゆっくりと近づいてきた。逃げようとしても両腕を相葉ちゃんと松潤が掴んでて避けることも出来ない。
「やめろ!ニノ!」
「駄目ぇ!ニノがするなら俺がする!」
俺と翔くんの声が被った。
「どうぞどうぞ」
ニノがそう言うと3人の体が俺から離れた。
「「えっ?」」
目の前からニノの姿が消えたかと思ったら次に現れたのは驚いた顔をした翔くんだった。
ボスン!
勢い余った翔くんが俺の胸に飛び込んできて俺は両腕で翔くんを抱き止めた。
「え?なんで?」
俺の胸の中で驚いてる翔くん。
「だって翔さんがするって言うから譲ったんですけど?何か問題が?」
「そうだよねぇ、翔ちゃん今自分で言ったよねぇ」
「言った言った…自分で言ったんだから実行してもらわないとな?」
「お前ら何がしたいんだよ!」
ほんとになんなんだよ!俺の気持ちを知ってか知らずかやたらと俺と翔くんのことからかいやがって!
「何って、さっき言ったでしょ?プレゼントで『愛』を贈るって」
「だったらなんで急に避けたんだよ」
「あれ?私からのキスが良かったですか?我々は翔さんからの方が喜んでいただけるかと思ったので翔さんにお任せしようかと思ったんですけど…翔さんも自分でするって言いましたし」
やっぱり俺が翔くんのこと好きだって気がついてたのかニノのヤツ…
確かに翔くんは『俺がする』って言った、しかもニノを止めようとしたのか凄い勢いで飛び込んできて…腕の中の翔くんを見ると顔を真っ赤に染めていた。
「翔くん?」
声を掛けても俯いたまま顔をあげようとしない翔くん。
「私の方が良いなら代わりますけど、どうします?」
「「やだ!」」
俺と翔くんの声がハモった。