夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第13章 ナンバーワン
「それで、翔くんからのプレゼントは貰えるのかな?」
「え?」
「言ったよね?俺が欲しいものくれるって」
智くんの手が俺の頬を包む。
「言った、けど…」
「駄目なの?翔くんから言ったんだよ?『俺があげられるものならいいよ』って。だから3人もこの部屋プレゼントしてくれたのに」
「えっ?3人も知ってたってこと?智くんの欲しいもの」
「うん、もちろん…ず~っと狙ってたもん、俺…」
智くんの唇が俺の首筋に軽く吸い付いた。
「あっ…」
「ねぇ、いいでしょ?」
唇が触れそうな距離で確認され、返事をする前に唇を塞がれた。
これじゃ、返事なんて出来ないじゃん。狡いよ、智くん…
智くんの舌が口内に入ってくると益々返事なんて出来ない。
「んっ…んんっ…ふっ…」
漸く智くんのキスから解放された俺を、智くんは満面の笑みで見つめた。
「ふふっ、ありがと、翔くん。あっちいこ?」
返事してないのに…
智くんは俺の手を取りベッドに向かって歩き出した。
「翔くん、優しくするからね?」
笑顔で俺をゆっくりとベッドに押し倒す智くん…
時計を見ると12時を過ぎていた。
「智くん、誕生日おめでと」
「ありがと。んじゃ、プレゼントいただきます」
「あっんっ…」
智くんがシャツを捲りあげ、俺の躰に唇を這わす。
俺ね、なんとなくわかってたよ?智くんが欲しいもの。だから今年は敢えて智くんに聞いたんだ。
言い忘れてたけど、俺の中でも智くんがナンバーワンなんだよ?知ってた?知ってたよね…じゃなきゃ嵐大好きな智くんがこんな行動に出るはずないもん。
それにあの3人も…
End