夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第7章 ハピバ!
「え~、でも離さなかったよねぇ」
相葉くんに突っ込まれ言葉を失うリーダー。
「それは…ほら、あれだ、翔くんが驚いてたから安心させようと思って」
何とか言葉を紡ぎ出すリーダー…そんな必死に言い訳しなくても認めちゃえば楽なのに。
「へー、相葉さんに押し倒されるのは駄目でも大野さんが抱くのはいいんだ?」
容赦なく攻めるなぁニノ、こういうの得意だもんな。
「あ、いや、そういうことではなくて…俺は翔くんのこと襲ってないし…」
「そんなさぁ襲ったって言ってもみんながいる前じゃん、本気で襲わないよ~。いい年した大人なんだからキスなんて冗談で済ませればいいじゃん」
追い討ちを掛ける相葉くん。
「冗談?」
「そう冗談…だって今じゃお笑いのネタになってるし、翔ちゃんだって何度もしてるでしょ?俺ともしたしね?大ちゃんだって笑って見てたじゃん」
「あれは仕事だから、仕事じゃなかったら…」
そこまで言って口を閉ざしたリーダー。
「『仕事じゃなかったら?』なんなんですか?」
「あー!うるせっ!なんでもねぇよ!別に翔くんが誰とキスしたって関係ないし!なんなんだよ今日は!ほんとにお前ら変だぞ?」
はぁ~、まだ逃げるんだ…どうしたら素直になるのかね?
「もうみんな止めて楽しく飲もうよ、智くんの誕生日で集まったのに智くんの機嫌損ねてどうすんだよ」
とうとう翔くんが止めに入った。