夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第7章 ハピバ!
翔ちゃんにキスしようとしたら抵抗された。
そりゃそうだよな、俺だって本気で翔ちゃんとキスしようなんて思ってないし…でもさ、あの人のスイッチは入ったんじゃないの?
「止めろ!相葉ちゃん!」
はいはい、止めてあげますよ…大ちゃん本気で怒らせると怖いしね。
「大丈夫か?翔くん」
俺が大人しくなると翔ちゃんのことを抱き起こす大ちゃん。
「ん、ありがと智くん…」
大ちゃんの腕の中に抱かれたまま見つめあっちゃってるふたり。
もうさぁ、ふたりとも素直になればいいのに。隠してるつもりかも知れないけどふたりともお互いのこと好きなのバレバレだよ?
翔ちゃん起き上がってるのにいつまでも抱いてるって、離したくないんでしょ?翔ちゃんも翔ちゃんで大ちゃんに助けて貰って顔緩んじゃってるし。
今日の誕生日会はね、そんなふたりへ俺たちからのプレゼント。ふたりとも早く素直にならないと俺たちもエスカレートしちゃうからね?
「はいはい、おふたりさんもういいですか?」
「なっ、何がだよ」
大ちゃんが慌てて翔ちゃんから体を離した。
「なんかふたりだけの世界に入りそうだったから、今日はリーダーの誕生日なんだからみんなでお祝いしないとなぁ」
「ですよねぇ~」
「と言うことで、リーダー誕生日おめでと~!」
松潤が大ちゃんにぎゅーっと抱きついた。
「だから!何なんだよ!お前らふざけ過ぎだ!」
松潤の体を押しかえし俺たち3人を睨む大ちゃん。
「酷いなぁリーダー、翔くんのことは抱きしめてあげるのに俺たちのことは拒否るのかよ」
「だ、抱きしめてなんかないだろ!」
「え~、でも離さなかったよねぇ」