夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第7章 ハピバ!
「俺手配した料理と酒取ってから行くからみんな先行ってて」
「松潤ひとりじゃ大変でしょ?俺手伝うよ」
「サンキュー相葉くん」
潤くんと相葉さんがふたりで出掛けて行き、3人が残った。
「それじゃ大野さん、行きましょうか」
「おう、でも家ほんと何にもないからな?」
「大丈夫ですって、場所だけ貸して貰えれば後は我々がやりますから」
「ならいいけど、今度からは事前に言えよ?」
「事前に言ったらすんなり家に上がらせてくれました?」
そう聞いたら大野さんはちょっと考え込んで
「いや絶対上がらせない、今日はもう全部用意したって言うから仕方なくだな」
だろうね、だから今日突然言ったんだよ。流石に頑固なあなたでもメンバーの好意を無下に出来ないだろうからね。少し強引な手を使わせて貰いましたよ。
「さ、マネージャー待たせちゃいますから早く行きましょ?」
大野さんと翔さんと3人でマネージャーに送って貰い大野さんのマンションへお邪魔した。
「どうぞ」
大野さんが玄関を開けてくれ俺と翔さんが中へ足を踏み入れる。
「お邪魔します…」
ゆっくりと遠慮気味に歩みを進める翔さんに対し、ドカドカと奥の部屋へと入っていく俺。
「わー!いい部屋住んでるじゃないですか、流石リーダー手当て貰ってる人は違いますね」
「貰ってねぇわ!」
「はは!そうでした…じゃあ準備しときますか、大野さんグラスと食器は貸してくださいね?」
「そんくらいは貸すよ」
大野さんが出してくれた食器とグラスをリビングのローテーブルに並べていると部屋のインターフォンが鳴った。
「潤くんたちかな?」
「正解」
モニターを覗いた大野さんがロックを解除した。
潤くんと相葉さんが両手いっぱいに荷物を持ち部屋にやって来ると大野さんのバースデーパーティーの幕は落とされた。