夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第5章 いま愛を語ろう
翔くんの呼吸が落ち着いてきたと思ったらそのまま寝息に変わっていた。顔を見ると幸せそうに微笑んで眠っていた。俺は翔くんの頭の下に腕を差し込むとその幸せそうな笑顔を眺めながら眠りに就いた。
そして次の翔くんとふたりのレギュラー番組の収録でオープニングトークからやらかして翔くんに怒られたんだ。
「いや~、凄かった~」
「やめてよ、同じところから出てくるの」
「なんで?」
「同じ部屋から出てきたら在らぬ疑い生むでしょ?」
「それにしても凄かった~」
少し怒ったような表情で俺を見る。そして楽屋に帰ると更に怒った翔くん。
「酷い、智くん!」
翔くんが涙目で俺を責める。
やりすぎたかなぁ…でも嬉しくてつい。
ガチャ
次に収録があるニノが楽屋に入ってきた。
「どうしたんです?」
「ニノ〰」
翔くんがニノに抱きついた。
「あ、こら!翔くん!駄目でしょ!」
「智くんが悪いんじゃん!」
「いいから、こっち来なさい!」
ニノから引き離して腕の中に抱きしめた。
「なにかあったんですか?」
翔くんは顔を赤くして俯いた。まぁ、翔くんからは説明しづらいよな~。
「いや、今日のオープニングトークで翔くんと同じ部屋から出て『凄かった~!』って言ったんだけど…」
「えっ?カメラの前でそんなこと言ったんですか?」
ニノに驚かれた。
「だってほんとに翔くんめっちゃ凄かったんだもん!」
「さ、さとしくんっ!」
「ほぉほぉ、おふたりついに!」
ニノが興味津々に聞いてきた。
「うん!」
「智くん止めてってば」
「いいじゃん、ニノにしか話せないんだもん」
俺と翔くんの仲を知ってるのはニノだけなんだから翔くんの可愛さ話せるのニノしかいないじゃん。