夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第1章 呉越同舟
「は?嘘だろ?」
俺とニノと相葉くんは立ち上がり翔くんを囲んだ。
「いいよね?翔くん?」
俺が1歩近づくと後ろに下がろうとした翔くんは再びソファーの上にお尻をついた。
「いいわけないだろ!」
言葉は強気でも上目使いで俺たちを見る瞳は不安に揺れている。
ん~、そそられるねぇ。
「リーダーベッド貸して?」
「だから!そんな事出来るわけないだろ!俺は今智くんと付き合ってるの!」
「大ちゃん、駄目~?俺一回でいいから翔ちゃん抱いてみたい」
「ん~、どうしよ~」
「なんで悩むの智くん!ハッキリ駄目って言ってよ!」
「だってさぁ、下の時の翔くんってほんとに超綺麗だから、みんなにも見せてあげたいなぁ、って思っちゃった」
「いや、おかしいでしょ?そんなの!」
「他の人だったら絶対やだよ?でもさ、これまで一緒に闘ってきた仲間でしょ?これから先も一緒に闘ってくならみんなに凝りがない方がいいのかなぁ、ってリーダーとして思うわけ」
「こんな時にリーダー出さなくていいから!」
「翔さん、もう諦めましょ?大野さんは器の大きい方なんですよ、恋人として喜ぶべきでは?」
ニノが翔くんの頬を撫でると翔くんは身震いした。
「翔さん、みんなから愛されてください…嵐はより強固な結び付きが出来ますよ?」
「ニノ…」
潤んだ瞳でニノを見つめる翔くん。
ニノが顔を近づけていくと翔くんの瞼がゆっくりと閉じられた…ニノは深く口づけていく。