夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第2章 Sunflower
苦笑する翔くん。
「でも、ニノも翔くんのこと好きだったんでしょ?」
「うん、でも暫くは気が付かなかったよ…あいつ演技させたら右に出る奴いないから」
「なんでわかったの?」
「視線…」
「視線?」
「そう、ちょいちょい視線を感じるようになって、そっち見ると誰も見てないんだよ…でもその先にはニノがいた。だからニノのことずっと見てたんだ、そしたらさ視線が合う度に慌てて視線逸らすの…あぁ、ニノも俺の事見てくれてたんだって思って嬉しくなった」
そういえば今日やたらと相葉ちゃんと視線が合うな…相葉ちゃんも俺を見てくれてるのか…
「智くん、好きな人のことってみんな見ていたいんだよ…だから智くんの視線が相葉くんを追ってるのに気がついたニノが俺に言ってきたんだ…あのふたりにも幸せにって貰いたいなって」
「そっかニノが……翔くんは今幸せ?」
「もちろん!悩んだけどね、それでも離れられないってわかったから、今は幸せだよ」
「よかったね翔くん」
「うん、ありがと」
翔くんは立ち上がるとニノの元に歩いて行った。
そうか、考えなくていいんだ…俺が感じた通り行動すればいいんだ。
見たい時に相葉ちゃんを見てればいい、その後のことはそれからだ。俺が相葉ちゃんを好きなのかどうかは自然と答えが出るだろう。