夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第13章 ナンバーワン
約束した25日。仕事が終り智くんに連絡を取った。
「仕事終わったけど、どこに行けばいい?」
『携帯に住所送るから、そこに来て』
「うん。わかった」
通話を終え、画面を開く。智くんに指示された所へ向かった。
タクシーを降りて建物を見上げる。
「やっぱここだよな…」
智くんから送られて来たのは高級ホテルの住所だった。何かの間違い?とも思ったんだけど、誕生日だからお洒落なバーで飲むのかと思い言われた通りに来た。
もう一度智くんに電話した。
「智くん?今ホテルに着いたんたけど、どこに居るの?」
『部屋にいるよ…1126号』
「え?部屋取ったの?」
『取ったというか、プレゼントされた』
「プレゼント?誰から?」
『ん、3人から』
「3人?3人って他のメンバーってこと?」
『そう…』
「なんでホテルなんか…」
『まぁ、いいから上がってきなよ』
「あ、うん…わかった」
エレベーターに乗り込み言われた部屋に向かう。
3人からのプレゼントって、この前話してたやつ?なんでこんなプレゼント…
部屋に着くと智くんが笑顔で迎えてくれた。
「お疲れさま」
「なんか凄いねこの部屋」
グルリと部屋の中を見回した。
高層階だから夜景は綺麗だと予想してたけど、部屋の内装も凄かった。所謂スイートルームってやつ、探したのは松潤か。