<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第230章 星座のように愛を繋ぐ ― 三成&姫 ―
「申し訳ありません、舞さま、やはり気になります。私の言葉の何がいけなかったのでしょうか」
途端、顔を真っ赤にする舞さまに、私はどうしたのかと更に聞いてしまう。
「どうなさいましたか?お顔が真っ赤です。熱でも出たのでしょうか?」
そして、自分の額をこつんと舞さまの額にくっつけると、特に熱は感じられない。
「特にお熱は無いようですね…」
少し顔を離してから言うと、舞さまが更に顔を赤くしながら言う。
「もう、そうじゃないよ。三成くんがさらりと恥ずかしくなっちゃう事を言うから、聞いたこっちが恥ずかしくなっちゃったの」
「…私、何か言いましたか?」
首を傾げて意味がわからずに問うと、仕方ないといったような様子で舞さまが私に言う。
「お誕生日に何も要らない、私が隣にいてくれれば良い、なんて物欲の無いかっこいい発言を、堂々と恥ずかし気も無く言う事が恥ずかしいの!」
「…どうしてそれが恥ずかしいのですか?私は隣に舞さまが笑顔でいてくださるのが嬉しいのですよ?」
何故それが恥ずかしいのか、私にはわからず更に質問する。
「ううう、やっぱり通じない…」
がっくりと肩をおとしうなだれる舞さまに、私は何が悪いのかとおろおろする。
「舞さま、私がきちんと舞さまを理解出来ずに申し訳ありません…そうだ」
私はふとある事を思いついて、口に出す。