<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第230章 星座のように愛を繋ぐ ― 三成&姫 ―
「これからもよろしくね」
舞さまの笑顔に、私は舞さまの華奢なからだを抱き締め、口付けをした。
これからも共に、それこそ私の願いです。
「誕生日、ですか?」
思わず聞き返してしまったのは、すっかり私は忘れていた自分の誕生日。
舞さまが聞いてくださり、ようやくそれを思い出した体たらくでした。
「うん、何か欲しいもの、あるかな?」
舞さまの笑顔が眩しく私は目を細めながら、でも物で欲しいものもなく舞さまに伝える。
「私は舞さまが隣にいてくだされば、それで十分ですよ」
「…ん、もぅ、三成くんてば…どうして臆面もなく、そう恥ずかしくなっちゃう事を言うのかな…」
ぼそりと舞さまが言うものの、私には何が恥ずかしい事なのかよくわからず、舞さまに聞き返してしまった。
「私、何か恥ずかしい発言をしましたか?」
その言葉に舞は大きな目を更に丸くして、私に手のひらをひらひらとさせて返した。
「ううん、なんでもないよ。私の発言は忘れてくれていいから」
一体なんだろう?私は気になり、舞さまのひらひらさせている手を掴み、自分の両手で挟んで聞いた。