<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第248章 いつまでも好き ― 三成&姫 ―
「湯の準備が出来たらすぐ温まってきてください。舞さまが風邪でもひかれたら大変です」
「そんなにヤワじゃないよ。でも心配してくれてありがとう」
舞はふふ、と笑うが、三成の言うとおり湯の支度が出来たと女中が知らせにきたところで、すぐ湯を使いにいった。
「…三成くん、ありがとう。おかげで温まったよ」
温まったからだを夜着に包み部屋に入ると、既に布団が敷かれていた。
「布団の支度までありがとう」
舞が礼を述べると三成は艶に笑んで、舞の手をひいて自分の膝に座らせる。
「み、三成くん…」
あまりに近い状況に舞は顔を赤らめるが、三成はぎゅうと舞を抱き締める。
「さ、これから、もっとからだを温めることをしましょう…」
「えっ…」
耳元で三成が柔らかい声で囁き、舞は途端に心臓がばくばくと早くなったように思い、顔も瞬間赤く熱をもったように感じた。
「愛してます、舞さま…」
三成の唇が耳に触れ、軽く噛まれる。
「…みっ…つ…」
舞はもう何も言えない。
からだが湯でほてった以上に全身を熱く感じ、舞ははふ、とようやく息を吐く。
三成の手が舞を柔らかく包み舞は息たえだえになりつつ、三成の作る官能へ堕ちていき、二人だけの世界は空が白むまで続いた。
「大好きだよ…三成くん…」
「私もですよ…舞さま…」
<終>