<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第21章 イケメン戦国英雄伝説序章 ― 全武将 ―
「えーと、それは…今、その発言は関係ないので、回答は却下します」
「関係無いはないだろう?意地悪だなぁー佐助は」
全てをけむに巻く言い方に、佐助はため息をつく。
「信玄様、台詞が多い少ないで、舞さんが振り向くとは限りません」
「ひどいなー佐助。言葉一つで女が口説けるんだぞ。俺が舞の前で話す台詞で、舞がくらくらするかもしれないだろう?」
「あ、それを言ったら、佐助、この言葉、変えろ!こんな言葉、俺は言わないぞ」
信玄が言えば、政宗が文句をつける。
「佐助、俺は台詞が秀吉より3つ少ない。俺と秀吉の役を変えろ」
「おい、光秀、俺より目立とうって魂胆はダメだ!佐助、俺を光秀よりもっと目立たせるんだ!」
次は光秀が注文をつけるが、秀吉も負けてない。
そうなるとどんどん他の武将も注文を入れてくる。
「佐助、このふりかっせとやらの料理を作ってくれ」
パリピな元就が言う。
「ねぇ、俺にはもっと優雅な台詞にして欲しいんだけど。
俺、母上が公家出身だから、優雅な言葉しか使ってないんだけどね」
義元からも注文が入る。
「すみません、佐助殿。私も台詞が一つなので、もう少し増やしてくださいませんか?」
これは三成から。