<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第173章 新年の罠 ― 姫&政宗 ―
「お仕置きに決まっているだろ。おまえ、誰をどんな顔して見ていたんだよ」
「…ど…どういう、こと…」
撫で回すのは止めず、またふとももを撫で回す。
でも今度は着物の裾を乱し、腰巻の中に手を入れ、直接政宗の手を感じるから、もう、私のからだが耐えられない。
「…んん…あ…」
からだの熱があがるようなところに触れる政宗の手に、声が切なくなってくる。
「信長様をうっとりと見つめていただろ」
政宗の声が囁くように私の耳に流れてきて、どういう事、と思う。
「そんな…確かに、見てたよ…でも見つ、めて…なんて…してない…よ…」
「してた。俺がおまえを見た時、おまえ、信長様をかっこいいと思ったのかわからないが、信長様をじっと見つめていたし、その顔が今にも抱いて欲しそうな表情していた」
「…そ…んな…事…思って…ない…」
やっとやっと答えるけれど、政宗の手が直接敏感なところに触れ出す。
「あっ…そんな…」
「信長様を熱い眼差しで見ていたお仕置きだ」
政宗の指が私のからだを益々熱くするけれど、本当にそれは誤解だよ。
「まさ…むね…それ、ごかい…」
違うというけれど、私はあっという間に快楽へ流されていき、政宗から甘いお仕置きを受ける事になってしまった。