<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第163章 驚かし、驚かされ ― 信玄&姫 ―
俺の行動と声に驚いた舞は、大きく驚きの声をあげる。
「し…信玄様!?どこに…?」
本気で驚いている舞が可愛くてしようがなく、俺はどこに居たのか聞かれているのに、つい、舞のうなじに唇を這わせてしまう。
「ん…信玄、様っ…」
俺の口付けに舞の声がすぐ甘く変わり、俺はそのまま抱き締めている手を袷の中へ差し入れ、からだに直接触れていく。
「あ…ん…」
もう、俺がどこに居たか聞く気も無くなっただろう?
俺にたっぷり愛されなさい、と言わんばかりに、俺の指は舞がよがる場所に触れ、舞は色気のある声で俺を呼び、求められた俺はお互いが満足するまで愛し合う。
「信玄様、どこにいらしたのですか?」
横になって俺にさっきの続きを改めて聞いてきた舞に、俺は笑って言った。
「舞こそ俺を驚かそうとしただろう?足音を消そうとしたりして」
「え…どうしてそれを…わかられちゃうんじゃ、完全に失敗だったって事ですね」
ん、もう、と自分自身に口をとがらせる舞が益々可愛い。
「舞が俺を驚かそうと思ったから、反対に襖近くに控えて、舞の様子を見ていたんだ」
「えー、そうなんですか、ひどーい!」
むくれる舞が可愛くて、俺はもうたまらなくなり、俺はまた舞を組み敷いて覆いかぶさった。