• テキストサイズ

<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第107章 言葉より態度で ― 三成&姫 ―


私は舞様と二人きりになれるかと思うと、心が少しふわりと浮くような感覚を覚えました。

書庫へ行くと、政宗様が本をお探しでいらっしゃいました。

「あ、三成、戦術書で武田と上杉の戦いを詳細に記したもの、ここにあるか?」

成程、政宗様は勉強熱心でいらっしゃる。

「それならこれですね」

私は持っていた本をその場に置き、その山を崩し、中に混じっていた本を取り出し政宗様に渡した。

「こちらです」

「三成はもう読んでいたのか、さすがだな。俺も少し研究しよう」

借りていく、と政宗様はおっしゃって、書庫を去って行かれました。

入れ替わりに舞様がいらっしゃいました。

「あれ?さっきの本の山、崩しちゃったの?」

「いえ、ちょうど政宗様がいらっしゃって、私の読んだ本でお探しのものがありましたので、お渡ししたのです」

「へぇ、そうなんだ。どんな本なの?」

舞様は崩れた本の山を集めながら、先程の本の内容を質問されました。

「武田軍と上杉軍の戦いを詳細に記した戦術書です」

「武田軍と上杉軍の戦い…」
/ 944ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp