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<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第107章 言葉より態度で ― 三成&姫 ―


舞様はふぅんと頷いて、ぼそりと、その二軍って何度も戦ってるんだっけ、とつぶやかれ、そこでその話しは終わりになりました。

私が借りていた本を、舞様が手伝ってくださったおかげで早く片付きました。

「ありがとうございました、おかげで早く片付けられました」

書庫を出て私が礼を伝えると、舞様はどういたしまして、と言ってくださいました。

「お茶、飲んで行かない?」

舞様に誘われ、お部屋でお茶を頂きました。

書庫の乾燥した中にいたせいか、お茶はとても美味しく思えました。

お茶を口に運ばれる舞様の姿を見ていたら、私の中に、二人きりでいる事のふわふわした感情がまた浮き上がってきました。

「舞様」

茶碗を置いて、私は舞様の頬に触れ、何度も撫でました。

舞様は驚いた様子で、でも頬を撫でているとだんだんととろりとした顔付きに変わられ、私はそのお顔は自分一人のものにしておきたくなりました。

「そのお顔、私にください」

「…え?どういう、事?」

「そんな色っぽいお顔をされたら、私、どうにかなりそうです」

そして、私はすぐ目の前まで舞様の顔に近付き、唇が触れそうになるまで近付きました。

私のこの気持ちをどうやって伝えたらいいでしょう?

言葉では上手く説明出来ないので、態度でご説明しますね。


<終>
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