第7章 『謳歌』 ※R‐18
桜子もまた、悦楽に浸っていた
(気持ち良い…………っ)
本当に自分の喉から出てるのか分からない程の喜悦に満ちた声。
肌と肌がぶつかり合う音、
汗ばんだ互いの体温ーーーーー
この部屋だけ、現実とは違う空間に存在しているような………
そんな錯覚に陥る
「…………っ、そろそろ、もう…………」
暫くそうしていたのち、幸が切なげに眉を歪ませ訴えてきたので、
息も絶え絶えに頷いた
ぐっ、と肩に片脚が担がれ
前のめりになった幸が、
私の指を交互に絡ませるように己の手に繋いだ
「あっ!あっ!ああっ!幸…………っ」
激しく、強く根元まで叩きつけられ、
全身が凄まじく揺さぶられる
担がれた足先では、脱げかけた足袋がゆらゆらと宙で踊っていた
「…………………………!!!」
奥の奥まで思いきりひと突きされ、
霞がかっていた頭が真っ白になりーーーーー
私は、意識を手放した