第7章 『謳歌』 ※R‐18
なぞるだけだった指が前触れも無く、
つぷ、と窪みの中に侵入した
「ああっ!」
ぬるぬると抜き差しが繰り返され
最初は一本だった指が二本に増え、方向を変えつつ攻められていく。
(幸の指が、私に………)
祭りで鼻緒を直してくれた、日頃から器用な幸の指が自分の中で動いているーーーー
そう考えるだけでどうしようもなく恥ずかしさが募る。
次第に速度を増し、指の関節を内側に曲げられると
比例して水音の間隔も短くなり濁音へと変化する
「あ……あ、あっ、駄目………っ」
じゅくじゅくと濁った音をたてて指先で刺激されているうちに、
絶頂とはまた違う、
尿意に似たものを感じ、背筋がゾクゾクとした
(あ、これきっと………)
「や……駄目っ、駄目っ、ねぇ、駄目!やっ…………~~っっ!」
胸元にある幸村の頭を抱え懇願したが、お構い無しに指を動かされ…………
ぴゅる、と水に近い液が少量放出された
それは動いている指の速さに弾け飛び、幸村の手首や桜子自身の大腿にも飛沫が付着していった
(………恥ずかしい………!)
こんなの見られるなんて。
私は堪らず腕を交差させて顔を隠すが、
幸にすぐ解かれてしまう
「……可愛」
啄むようにキスをし、意地悪そうに笑っていた
指を引き抜くと、ぽたぽたと垂れる液を払い、
桜子の下半身へと頭を移動する。
濡れそぼったそこにある小さい蕾に舌先で触れた
「はぁ…………っ!」
ビクン、と身体中が跳ねた