第7章 『謳歌』 ※R‐18
「ん…………っっ……」
後頭部を片手で押さえつけられ、
まるで昨日の続きだと言わんばかりに幸村の舌がぐいぐいと桜子の口内で暴れている
歯列をなぞり、
角度を変えながら貪り舌裏や側面を舐め綴り
絞るように絡められる
互いの鼻呼吸が当たり
唾液が交わる音しかしない
「ふ……………っあ」
唇が離れると、透き通ったものが糸を引く。
切れると桜子の口元に張り付き
幸村はそれをつぅ、と舐め取った
桜子が顔を赤らめ、解放され大きく呼吸していたその口は
不意打ちで再度塞がれ
そのまま打掛けが下ろされる
寝衣の帯をしゅる、しゅる、と解いていきーーーーー
背中を支えながら後ろにゆっくりと倒していった。
褥に寝かせた桜子の、留めるものを無くし緩んだ合わせを開く
「………………」
つくりもののようだ、と思った
着物の上からは判別しづらかったが、しっかりと主張した二つの膨らみ。
みぞおちから下に一筋の浅い溝が刻まれ、
臍を挟んだ左右にもしなやかな線。
細めな脚が膝同士をつけ、折り曲げ立てている
全身が雪のような白肌ーーーー
当の本人は、恥ずかしそうに横を向いていた
今宵から、とうとう全てが自分のものになるのだ
そう頭に巡らせた幸村は思わず喉を鳴らした
まだ腕に通ったままの桜子の寝衣を取り払うと、
自身の纏うものも早急に、無造作に脱ぎ捨てーーー
「ずっと、こうしたかった」
目の前の愛しいものを抱き締めた