• テキストサイズ

【イケメン戦国】戦国舞花録

第23章 『理由』 ※微R18






ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー




戒めるような、
それでいて慈しむような。
表情や仕草、物言い。
煩わしい、
鬱陶しい。

褒め言葉なんか要らない。
分かったような口利かないで。

ーーー親父でもない癖に。





「………どうした?」


その日の夜、
伊達の寝室にて。
二人で、いつものように互いの欲を吐き出し合っている最中。
仰向けになって股を広げたまま、覆い被さっている奴の肩越しにぼんやりと天井を見つめていた。
抽挿される快感を受け止めつつ昼間の出来事を思い出していると、そんな問いを投げ掛けられ………
呆けていた意識をようやく元に戻す。


「考え事か?」

「………ちょっと、ね」

「ちょっと?」

「そう、ちょっと。
ーーーあんた以外の男のこと」

「ハハッ、これまた無礼な女だな。
良いねぇ、すげぇそそる」


なにやら愉しげに青い隻眼を細めた伊達は、おもむろに膝立ちになると。
私の太腿を抱え込み、殿部を持ち上げ………
突き刺すように、滾りを蜜壷へと押し入れた。


「ぁあああっ……ーーー!」


強い刺激と快感が身体中を駆け巡り、
足の爪先が吊りそうになる。
幾度となく激しく突かれて……
そのあまりの気持ち良さに、本能に従ってあられもない嬌声を上げていた。


「あ…ん…ぁああ……っ、
あんたの其れ、ほんっと気持ち良い……もっと突いて……っ」

「はぁ…はぁ……
ーーーだろ?今夜は俺より先に果てさせてやるよ」

「調子に乗らない…で……っ
ああぁっ………」


欲と意地がぶつかり合う真下ーーー
皺だらけの敷布には、
汗と蜜が色濃く滲みている。
快楽に溺れ、揺蕩う中
未だ頭の片隅には、お節介な正論を振り翳す男の言葉が残っていた。



/ 493ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp