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【イケメン戦国】戦国舞花録
第5章 『抑圧』
「………はぁ……、はぁっ………」
どこをどう走ってきたのかーーーーーー
生い茂る木々を抜けると、潮の香りと白い砂浜が待ち受けていた。
忌まわしい碧色が広がる。
靴紐が指からするりと落ち、もつれた脚でふらふら波打ち際まで歩を進める
水平線の煌めきを映す視界がぼやけて、
膝から崩れ落ちると掌で顔を覆った。
「助けてよ、光太郎…………」
頭がどうにかなっちゃいそうなの。
あなたが好きだった自分が消える前に、どうか私も連れていって。
あなたが眠る海の底へ
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