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【イケメン戦国】戦国舞花録

第21章 『勝敗』 ※R-18





聡明さは勿論のこと、
剣術の腕前も相当らしく。
行動力・統率力もあり、
家臣からの信頼も厚い。

冷酷そうに見え、勘違いされる事もあるが
私利私欲の為に動いてる訳ではなく
領地の民が豊かになるようにと常に願い日々奮闘している、と。

威圧感のある言動や振る舞いとは裏腹に、
甘党でくすぐりに弱いという可愛い一面もあり意外と一途・・・・・


ーーーなんて、
延々と褒め称える姉の瞳はきらきらと輝いていて。
織田の長所を一生懸命アピールしていた筈が、だんだん惚気に変化してる。

「やだ、素敵〜!」「格好良い〜!」などと小梅が合いの手を入れるもんだから更に姉の惚気に拍車がかかってるし。

日常の甘いエピソードを聞かされ続けて退屈になった私は、明後日の方向を見てふわぁ……とあくびをした。


「あははっ、冷たーい。
蓮ちゃんはシスコンだから信長様に焼きもち焼いてるんだねっ」

「………あん?」

「やっ、痛〜い!馬鹿力ー!剛腕ー!」


無邪気に笑って指摘され、ムッとして軽く拳骨を喰らわせると
慌てて姉が仲裁に入ってきて。

わざと大袈裟に痛がり泣き真似をする小梅を尻目に、
そっぽを向いて煙を吐いた。


ーーーシスコン、か・・・・・


なんだかムカつく略称だが、
あながち間違いじゃないかもしれない。


自分より背も小さくて、
力も弱くて、
少し間抜けな姉。

私とは似ても似つかない性格と考え方。
阿呆みたいに純粋過ぎて、
正直苛々する時もある。


でも………


ずっと大好きだったんだ。



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