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【イケメン戦国】戦国舞花録

第21章 『勝敗』 ※R-18




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宴の喧騒から離れ、
姉を私の部屋へ連れていき。

今夜はここでこのまま一緒に寝泊まりする事になり……

隣同士で眠るなんていつ振りだろう。
姉が一人暮らしを始める為に実家を出て以来かもしれないーーー

密かに心を躍らせつつ、
姉妹水入らずの時間を堪能しようとしていたのだが………



「……なんであんたまで居るの」


ちゃっかりと自分の分の布団まで敷き、
百合に絡み付いてにこにこと居座る小梅。
腕を組んで向かい側に座していた蓮はジロリと睨みつけた。


「だって〜、私も混ざりたいもん!私も百合先輩とお喋りしたい!
ねー?、先輩っ」

「そうだね!私も小梅と話したいし……
ほら蓮、怖い顔しないの!」


・・・・・


布団の周囲には、お茶と散らばったお菓子。
すっかり泣き止んだ姉と小梅はきゃっきゃとガールズトークで盛り上がっていて。

まったく、修学旅行じゃないんだから……
と私は盛大な溜め息をついた。


「はーぁ……テンション高……」


ゴソゴソと鞄を漁り、
ライターを探し当てると煙草に火を付けた。

……そういや織田の奴、私のライター懐に入れたまま持ってったな……。
やられた。
ジャイアニズムめ……。
ま、予備はたくさんあるから困らないけどさ。


「姉貴はあの男のどこが良いの?顔?権力?よっぽどセックスが上手いとか?」

「セっ………。
顔とか、権力とか……よ…夜のアレがどうとかそういうのじゃなくって……」


これしきの事でなにを恥じらってるんだか。
カァっと顔面を赤らめた姉は辿々しく織田について語り始める。


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