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【イケメン戦国】戦国舞花録

第21章 『勝敗』 ※R-18





「きゃー!いいぞー!信長様も蓮ちゃんも頑張れぇぇ〜っ!
ほらっ、三成くんもっ」

「は、はい…。小梅様は舞がお上手ですね。
……それにしても……お二方共、もう相当飲んでらっしゃる筈なのに速さが衰えませんね。……大丈夫でしょうか」


扇子を振り回し場を盛り上げる小梅に巻き込まれ一緒に踊らされている三成は、
そわそわと上座の様子を伺う。



ーーー対決を始めてからどれ位の時間が経ったのだろうかーーー

未だ互いに目を逸らさず、
次々に注いでは飲み干していく。

両者一歩も引かず、互角の戦いを繰り広げていた。


「とっとと降参したら?後で倒れても責任取らないからね」

「この俺が倒れるなど万に一つも有り得ん。
貴様こそ、そろそろ泣きが入るのではないか?」

「馬鹿言わないで」


笑みを見せる信長を前に、
蓮は天を仰いで猪口から酒をグイ、と呷った。

ーーー……

くそっ……この男、かなり強い……!
飲むペースも変わらないし顔色も変わらない。
悠然とした表情にも余計腹が立つ。

ぶっ潰すつもりだったのに……

あー…煙草吸いたい。苛々する!


「ーーーだいたいあんたさぁ、姉貴の何を知ってんの?たった数ヶ月一緒に暮らしたくらいじゃ何も分かる訳無いじゃん。
それなのに一生を共にしようだなんて理解出来ないんだけど」

「全てを知る事に何の意味がある?
此処で過ごしている百合を知っていればそれで充分だ」

「……ふーん。
ああ……そうそう。良い事教えてあげよっか。
姉貴ねぇ、今日この時代に来る直前まで男居たんだよ」


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