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【イケメン戦国】戦国舞花録

第10章 『永劫』




私の手を取りながら、幸はずんずんと廊下を進んでいく。
とりあえず湯浴みをしてから着物に着替えようと考えていたのだが、湯殿とは別の方向へ連れて行かれている。次第に口数が減っていく彼に、どうしたんだろう、と思い聞いてみる


「幸、何処に行くの?」

「…………」

「ねぇってば」

「…………」


遂には無言になり、ひたすらスタスタと何処かへ向かっている。
私の部屋も途中で通り過ぎた


……………………


(……この道のり……)


夜になると忍び足で通っていた幸の部屋へと続く経路だ。
最後の角を曲がり目的地の襖を開けると部屋の中にある座布団に座らされた。

後ろ手で閉めた幸は隅に行き鎧を外し始める。
私は抱えていた着替えを畳に置き、一体なんだろう、と傍観していた。

全部外し終えると緋色の着物姿になった幸が私の前で屈み、スエットのウエスト部分を掴んだ


「なっ!?ちょ、ちょっと……」


一気に下着ごと下げられ下半身があらわになり、焦って隠そうとしたのも束の間
次はパーカーの裾を上に捲られ、私の腕と首を生地の穴から引っ張り抜いた。


「幸……っ」


その一連の行動に戸惑い赤面で縮こまる、桜子の胸に付いている下着の仕組みが分からず幸村は眉間に皺を作り凝視していたが、パーカーと同じようにずり上げ取り、ポイッと放った。

丸裸にされ恥ずかしさでわなわなと震えていると、瞬く間に横抱きに持ち上げられ褥へ運ばれていく。


「……もう限界なんだよ」


幸はボソリと漏らすと敷布に私を降ろし、正面から包むように抱擁した


「幸………」

「今すぐ桜子が、欲しい」


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