• テキストサイズ

【イケメン戦国】戦国舞花録

第8章 『狡猾』 ※R‐18




「うっ………うぅ……」




庭の奥。

生えそびえる木を背にして、
桜子は屋敷からは目につかないように陰でむせび泣いていた


(言い返せなかった…)


きっと、佳世さんは正しい。

私がこんなんじゃ幸に迷惑がかかるんだ。

適当にダラダラ生きてきた私とは背負ってるものが、志が違う。





私、本当にこの時代でやっていけるの?…………





「………うっ……、く……」


(…………どうしたらいいのか…分からな……)





「なぁーに泣いてんだよ」


突如、
頭上から聞こえた声。


見上げると、三日前に別れた人が木の枝に座り歯を見せて笑っていた


「……光太郎?どうして、ここに……」


「んー?」


静かにスト、と着地する




「攫いに、来た」



/ 493ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp