第8章 『狡猾』 ※R‐18
じゅるじゅると淫靡な響きが部屋を包む。
「…………っ」
幸村が薄んだ目で見下ろすと、
既に帯を解いていたせいで着物と襦袢が肩下までずり落ち、
はだけた合わせからは二つの丸みが覗いていた
小さい唇で懸命に頬張っている様が可愛らしくもあり、厭らしくもある。
段々と髪が下りてきたので耳に掛けてやると桜子がチラリと瞳をこちらに向けた
頬を染め恥辱に耐えながらも自身を貪る姿に、
興奮の波が訪れる
「はぁ、……はぁ………」
(まだ、出したくねぇ……)
桜子の額を押さえ滾りを引き抜くと、
息を整え高まりを鎮めた
「……幸、なんで途中で……あっ」
四つん這いのままの桜子の身体を前後反対向きに回転させ、着物の裾を捲り上げると目の前にある殿部を鷲掴み
親指でにちゃ、と花弁を開いた
「やっ……」
あられもない格好で全てを見られていると思うと、
羞恥で一杯だった。
蜜壷がヒクつき、液が内腿を流れ落ちている
「…お前って普段と違ってこういう時は意外と厭らしいよな」
「なっ…!何言って……」
後ろにいる幸村を振り返ろうとすると
ズンと一気に奥まで貫かれた
「っあ………!!」
衝撃で顔を褥に突っ伏し、肘を着いた
「堪んねぇんだよ、そーいうとこ」
綺麗にくびれた腰を持ち力強く叩き入れる。
肌と肌がぶつかる乾いた音と出し入れによって蜜が摩擦される音が脳内を支配する
「…………っ!………!」
いつものように己の手の甲を噛んで声を押し殺していると、幸が覆い被さってきて顎を上げられた
「……っ、聞こえちゃう……っ」
「俺が久し振りに聞きてーんだよ、今日は」
そう口の中に指を侵入され開けられると、
下半身を攻められている快感が声になって外に溢れ出した
「あっ!んっ、あっ!あぁぁ………っ!」
揺さぶられ、汗ばんだ顔や首に長い髪が貼り付く
「ああっ!あんっ、はぁ……っ、もう…だめぇ……っ!」
「……っ、果てろよ」
両腕を後方にグッと引かれ
背中がのけ反る体勢になり思い切りひと突きされると
絶頂に昇り詰め、力果てた