第1章 お願い。
きっと色んな理由があったのだろう。
私の個性が敵に渡ってしまった場合
それを危惧した国のお偉い方
リカバリーガールの歳
無茶を通す入試に授業
それを踏まえて、警察やなんやらからの圧力でなったのだと思う。
だとしても私はあの時たしかにヒーロー達の狂気を垣間見た気がした。
(そういうのは大好きだ。)
「死ねえ!!!!」
FABOOOM!!
爆音が響き渡り、爆豪と呼ばれた少年から玉が発射された。
玉は有り得ないスピードで空に登っていき、目に見えなくなってから落ちた。
「まず自分の最大限を知る。
それがヒーローの素地を形成する合理的手段。」
相澤先生の持つ端末に通知がなる。
画面には"705.2m"の文字。
「なんだこれ!!すげー面白そう!」
「個性思いっ切り使えるんだ!!さすがヒーロー科!!」
「………面白そうか…」
期待に胸をふくらませる生徒達に、段々と雰囲気が変わっていく相澤先生。
「ヒーローになる為の三年間
そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?
よしトータル成績最下位の者は見込みなしと判断し
除籍処分としよう」
「「はあああ!?」」
「……………。」
お前も例外じゃない。とばかりに相澤先生から向けられる視線。
動揺するよりも、やはり、興奮した。
「生徒の如何は先生(おれたち)の自由
ようこそこれが、雄英高校ヒーロー科だ」