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嫌いだなんて言わないで

第2章 1人目 尾白猿夫







「さや、対戦よろしくね」


「こちらこそ。背後に気をつけてね」



にやりと挨拶を交わすと
耳郎はチームの上鳴の元へ戻っていった。


私達の対戦相手は、耳郎&上鳴チーム。


二人の個性はあまり知らないけど
対策を練って行かないと。

少し離れた所で談笑している切島、瀬呂の元へ駆ける。



「瀬呂ー。どうする対戦?
耳郎達の個性知ってる?」


「あー、上鳴は帯電らしいけど、よくわかんね」


「電気系かー、俺の硬化はちょっと相性悪いな。」


電気と聞いた切島が少し苦い顔をして言った。
私は上鳴の性格上うるさく騒いでくれそうだから
たぶん相性いいな。

でも、個性ぶっぱなされたら…ちょいきついか。



「たしかに。切島は肉弾戦には持ってこいなんだけどねー。
私も電気はどうしようもないし。」


「俺のテープも普通に電気通すしなー。」



電気通すのかー。ちょっとそこに期待したんだけど。
残念だな。

3人でむーんと悩んでみるが
3人ともあんまり頭がいい方じゃないらしくいい案が見つからない。



「じゃあとりあえず瀬呂はテープを張り巡らして防御。
切島は肉弾戦係。私、奇襲。
これで行こう。」


「おっけー。まあ数はこっちが上だし
なんとかなるっしょ!」



なんとかなるか…。
あっちも本気でぶつかってくる。
そう簡単になんとかなっちゃあ面白くないけどね。


とりあえず今は先の試合を観戦だ。






---------- 屋内対人戦闘訓練 開始






「さあ君たちも考えて見るんだぞ!」



オールマイトの合図で最初のグループがスタートした。

AコンビVSDコンビ

体力テストで最下位だった男の子とお茶子がヒーロー側。
対して敵側が爆豪と飯田くんになった。




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