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嫌いだなんて言わないで

第2章 1人目 尾白猿夫








「わーたーしーがー!!!!」


「来っ!!!!」



「普通にドアから来た!!!!!」




「オールマイトだ!!!
すげえや 本当に先生やってるんだな!!!!」

「シルバーエイジのコスチュームだ!!!!!」

「画風違いすぎて鳥肌が……」



いつも画面越しでしか見えなかったNo.1ヒーローオールマイトに
皆口々に興奮を囁き合っている。
音符がつきそうなほどの快活さで現れたオールマイトはどことなくテレビで見るより興奮しているように見える。
初授業だからだろうか。


(画風…確かに。なんかこう…ぐわっと濃ゆいわー)


あ、オールマイトこっち見た。
1つだけ黒い板に覆われた席があれば気になりもするもんだ。
多分相澤先生からなにかしらを聞いているのだろう、とくに突っ込まれることは無かったので、ほっと息を吐いた。



「ヒーロー基礎学!!
ヒーローの素地を作るため様々な訓練を行う課目だ!!
単位数も最も多いぞ!」


様々な訓練…!
オールマイトの言葉にみんな期待が高まる。
治癒が主だとしても、戦闘も出来なければやはりヒーローとはいえないだろう。

今日は一体何をするのだろう。



どんな訓練でもやるからには、本気でやってやる…!




「早速だが今日はコレ!!

戦闘訓練!!


そしてそいつに伴ってこちら!

入学前におくってもらった"個性届"と"要望"に沿ってあつらえた戦闘服!!」


「「おおお!!!」」


「着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」



オールマイトが一足先に去った後、みんなは各自にコスチュームを取りに向かっていた。
番号がふられた大きめのごついカバンにコスチュームが入っているらしい。

私はマントの申請とUVカットしか書かなかったがどんなものになっているだろうか。



自分の出席番号が書かれたカバンを手に持ち更衣室へ急いだ。








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