第12章 私のサンタクロース
「流れ星って流れるの早いでしょ?
でも、これはどこにも行かないから
俺と一緒
なんでも叶えてくれるっていう意味」
『…………うれしい』
「そ?よかった……」
微笑んでるとまた目が合って、
さっきより長く優しくキスをした。
「じゃあ……行きますか」
『うん、サンタさん。おねがいします』
ここからが、本番
二人の願い事を叶えにいかなければね?
ガチャっ
「お、爆睡」
『ばっちり』
部屋に入ると二人は仲良く寝てて、
きっと起きないと思ってた。
「一輪車、と……
あ、3人目のことは伝えて……ん?」
『ん?』
悠「サンタ、さん、だぁ……」
悠がちょっと起きてしまいました。
しかもガッツリ和也の服の袖を掴んで、
「お、こ、こんばんは」
悠「こ、んばんは」
ちょっと、どうしよ。笑いが……
「プレゼントはちゃんと用意したよ」
悠「そ、っか……やったぁ……んぅ」
「……ふふ、寝たぁ」
眠った悠のおでこを優しく撫でて、
和也と私はゆっくりリビングに戻った。