第12章 私のサンタクロース
『か、和也!?』
いつのまにリビングに入ったんだろう。
私のことを後ろから抱き締める体温、
そして、その声は私の大好きな旦那さん
「いえ?サンタクロースですけど」
『……あ、そっか(笑)
サンタさん、和也に怒られますよ』
「怒られること、したいんですか?」
またまた、変態なサンタさんだことで
『残念だけど私、和也だけなんで』
「ふふ……そうですか。そりゃ残念」
そう言うサンタさんの顔が見たくて、
後ろを体ごと向けた。
『ふはは(笑)なんかパワーアップした?』
そこには赤と白の衣装を着て、
しかも今年は白い髭もつけた和也がいた
「パワーアップですよ、ええ」
『ありがとうございます。』
「ご褒美にキスしてくださいよ」
『え?サンタさんでしょ?』
「………………和也です」
『ふふ、早すぎでしょ……んっ』
笑いながら和也の首に手を回して、
優しくキスをした。
「……首、見てみ?」
『え?……あ、これ……かわいい』
キスをして、
和也の言葉に従い自分の首を見ると流れ星の形をしたネックレスがかかっていた