第8章 心配性な旦那さん
私のよかったっていう言葉に、
"え?"みたいな顔をする和也
「なに、よかったって」
『……和也が旦那さんで』
「……普通の旦那じゃないのに?」
それはきっと芸能人とか、
そういうことだと思うけど…
『でも……こうやって急いで来てくれて、
いろんな人に迷惑かけられるのなんて…
ゴホッ…………普通の旦那さんよりスゴいよ』
「それ誉めてます?」
『……ゴホッゴホッ……うん、一応』
「そう……なら、嬉しいですわ」
そう言いながら、また優しく頭を撫でてくれてるから少し眠くなって目を閉じた。
和也、あなたが旦那さんでよかった。
あなたがやっぱり心配性でよかった。