第11章 さみしいように出来ている/間田
なんの前触れもなく、握りこぶしを突き出した女性名に「最初はグー」といい、何度かのあいこののち、こちらが負けたのでキスされた。
「唐突になにすんの!!つーかそっちが負けたらどーするつもりだったんだッ!」
びっくりして文句をいうよりもどうでもいい情報を求めてしまった。
唐突にイシケンを始め、そのうえ学校のだれか通らないとも限らない駅のホームでこんなアホをする女性名なのだから、負けたからといってキスを断念するとはおもえない。
「ちょっとっニヤニヤしないっ!こっちはそーゆうことをされるからいつもハラハラしてるの!おれは喜んでなんかないから、カン違いはメーワクだっ!」
おれが憤慨してもまったく慌てない女性名は笑顔を見せる。
「間田も気が向いt「しないよ!」
するとすこし寂しそうにする。
「なっなんでー」
「その… そんなの、恥ずかしいからだよ、べつにイヤとかじゃあなくて…」
「そっか。それならあたしにいって。こっちからキスしてあげるから」
「…」
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イシケンはM県のじゃんけんです
掛け声は「イシ、ケン…ギッ!」