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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第38章 私立リアリン学園!15時間目~ミシェル~




「私でよかったら、何でも話して。役に立つかどうか分からないけど、できるだけ力になるよ、ね?」


「………ください」


「え、何、あの、もうちょっと大きい声で………」


「ゼノ様の第二夫人になってください!」


ミシェルは、怒鳴るように大声で言うと、前に崩れるように頭を下げた。


「………は?」


身体を震わせて泣きじゃくるミシェルの背中を、呆然と見つめる。



「お願いします。こんなこと頼めるのは、マイン先生しかいないんです。王宮では、何不自由ない暮らしを約束します。何があろうとも、私が全力でマイン先生をお守りします。だから、だから………」


そう言って、何度も何度も頭を下げる。



「ちょ、ちょっと、待って。あの、唐突過ぎて何がなんだかわからないんだけど。まず、落ち着こうよ」


グスリ、グスリと鼻をすすりながら、やっと顔を上げたので、ベッドの横に置かれたティッシュの箱を取って手渡す。

時折、嗚咽を漏らしながら、目鼻をティッシュで拭っている。

それでも、涙は止まる気配がない。



「私は、生まれた時からゼノ様と結婚すると決められました。幼い頃から兄妹のように育ち、お互いを慕ってはいます。ですが、私達の間には、恋愛感情は、ありません」


「………」


「私は、男の人と生涯、関係を持つつもりはありません。それをゼノ様も了承済みで結婚します。私の意向を聞き入れてくれたことに感謝してます。でも、それでは、ゼノ様が不憫です」


「だから、第二夫人?だとしても、それ、私なんかじゃ役不足でしょ」







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