第38章 私立リアリン学園!15時間目~ミシェル~
一人でそんなことを考えてるうちに、保健室の入口に着いた。
ドアを開けようとすると、ミシェルからIDカードを渡された。
「これ、通さないと入れません」
二枚分のIDカードをかざし、中へと入る。
入った途端、口がポカン状態になった。
これが、保健室!?
普通の保健室は白くて、簡素で無機質なもんだよね?
ここは、高級ホテルのロビーか?ってくらい広くて、豪華。なんか、高そうな革張りのソファが置かれているし、きっと有名な画家が描いたであろう絵画が飾ってあったり。
この照明って、シャンデリアだよね?キラキラしてるよぉ。
奥の方には、ガラス張りの棚がズラリと並んでいる。ワイングラスとか食器が入ってそうな感じだけど、よく見たら薬の瓶や医療用の器具が入っている。
やっぱり、保健室だね。いやいや、保健室というか、最新の医療器具を揃えた、VIP専用の施設ってとこかな。
そして、普通だったら具合の悪い生徒が休むためのベッドがあるはずなのに、ここには置かれていない。
この奥の方に、いくつか部屋があるみたいなんだよね。多分、個室になってるんだと思う。
完全にホテル仕様だよね。
いつものことだけど、学園内の入ったことない部屋に入る度に、驚きの連続だよ。