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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第37章 私立リアリン学園!~ロベール~ 情熱編




「私って、そんなに魅力ないですか」


自分でも驚くほど、か細い声が出る。月並みなセリフだけど、そう言うしかなかった。



「その逆だよ。魅力的過ぎるくらいだ」


「じゃ、どうして………」


「俺なんかには、もったいない」


ためらいながら振り向いた彼は、眉を下げ、困ったような表情で笑ってみせた。



「私は、ロベールせん………っ、ロベールさんが、いいんです」


「やめておいた方がいいよ」


「そんなこと言わないでください」


感情が高ぶってきて、目頭が熱くなっていく。

すぐさま、涙の波が押し寄せ、まばたきと同時にひとしずくが、頬を濡らす。

続いてもう一粒。



「好きなんです」


「ありがとう」


そう言って、人差し指で私の涙を拭ってくれる。

けれど、それ以上触れようとはしない。

その深い茶色の瞳には、しっかりと私が映っているというのに。薄い唇には、絶えず笑みが浮かんでいるのに。

どこか無理をしているようで。



どうして………?



背伸びをすると、おもいきって、その唇に唇を重ねる。

ほんの一瞬、触れるだけのキス―――。








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