• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~




「見てもいいですか」


「え………ああ、そうだよね、見てみたいよね。でも、驚かないでほしいんだ。これは、俺の心の眼で見て描いた絵だから。変な感情はなくて。あくまで芸術的要素としてと思ってほしい」


「………?」



すいぶん、前置きが長いな。

絵が描きあがったら見たいと思うのは自然なことだよね?ましてや、自分がモデルなのだから。

それなのに、見られることを前提に描いてなかったのかな?そんなことまで気を回してなかったとか?

おずおずと立ち上がると、ロベール先生は、ゆっくりとイーゼルごとキャンバスをこちらに向けていった。



その絵を見て、一瞬、言葉を失った―――。

だって。

キャンバスに描かれていたのは、まばゆいばかりの美しさの、さながら天使のような微笑みを浮かべた裸体の女性だったのだ。

一切のけがれのない、無垢で、清楚で、この世のものとは思えないほど現実離れした完璧な肉体美。



「これ、私………?いやいや、私、こんなに美人じゃないし!」


想像で描かれたとしても、目の前にある自身の裸体に恥ずかしさが募っていき、ついつい大声になってしまう。



「俺には、現実の君が、この絵以上に美しく見えるよ」


ハッとして、ロベール先生の方に向き直ると、照れているのか、顔を背けられる。



「乾いたら額縁をつけて、マイン先生にプレゼントするよ」


「もらっていいんですか?」


「うん、受け取ってくれたら嬉しいよ」


「もちろんです!こんな素敵な絵、描いてもらえただけでも光栄なのに。ありがとうございます」



ロベール先生の絵って、すごく高価なんだよね。この絵は、一生の宝物となり得るだろう。

大事にしよう。








※次ページより、情熱編<R18>となります


/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp