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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~




「問1だけ、どれが正解かわからなくて困ってるんです」


「ああ、これか。なるほど、かなりな引っ掛けだね」


ロベール先生が、急にフフッと笑い出したので、戸惑ってしまう。



「えっと、笑うとこですか?」


「ああ、ごめん。さすが、ディーン先生だなと思って。鬼畜な彼が作りそうな問題だ」


「き、鬼畜?」


ディーン先生―――世界史の担当の先生を思い起こしてみる。

確か、若くてスラリとした、目鼻立ちのハッキリとした人だったような………。


「これは、じっくり全文を読んでいたら時間がなくなる。ウィスタリア諸国で締結された条約のうちで、特に重要なものが鍵かな」

「貿易ですよね。消去法でいって、aとcに絞ったんですが、aかなと」

「目のつけどころは、いいね。aはその他にシュタインの貿易政策についても述べている。でも、これは前国王の時代のことだね。条約締結の時代の話と現代の政策をうまく織り交ぜてある。これを正解と錯覚してしまう生徒も多いだろうね」

「じゃ、cが正解ですか」

「そうなるね。cはかなり曖昧な文で、これを選ぶのは、どうも躊躇したくなるけど」

「答えが、わかってよかった。スッキリしました」


さすがロベール先生と思いながら、こんな高度な問題を作るディーン先生もすごいなと感心する。



「俺の方も始めてもいいかな」


「あ、ごめんなさい。私ばっかり質問しちゃって。絵を描く時間を削っちゃいましたね」


「大丈夫だよ。もう完成間近だから」


ロベール先生は、部屋の奥へと向かい、シャーッと音を立ててカーテンを閉めていく。







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