第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~
~答え合わせ~
本日の試験監督は1年1組の世界史。
問題用紙を配布し終わると、教室中を見回すように歩き、不備がないか確認する。
それも一段落すると端の椅子に腰掛け、余った問題用紙に目を落とす。
ウィスタリア諸国で締結された条約について、間違っているものを答えなさい、か。
えっと、五択の長文か。けっこう難しいな。
慎重に読み進め、次の問いに目を向ける。
あ、これは分かる!
何度かつまずきつつも、落ち着いて考えていけば、答えられる問題ばかりだった。
問題を解くのに夢中になり過ぎて、時折、ハッとして試験監督に戻る。そうして、一時間が過ぎていった。
職員室に戻るとすぐに世界史の教科書を引っ張り出し、自分の答案の丸つけを始める。
問1があやふやで正解を確認できない。世界史の先生から答えをもらおうかな………でも、どの先生だっけ?
やっぱり、後でロベール先生に聞こう。
問1をそのままにして問2へと向かう。
これも、これも、丸っと!
私って優秀!ロベール先生のおかげってのも、もちろんあるけど。
勉強の成果がしっかり表れているのが嬉しくて、フンフンと鼻歌まじりで採点を続けていく。