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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~




マズイと思ったけど、後にひけなかった。ロベール先生の表情の変化に気づかないふりをして、できるだけ淡々と答え、更に続ける。


「リアリン市国が友好関係のあった国の影響を受けているなら、その国々の歴史もある程度覚える必要がありますよね?それが、消滅してしまった国であったとしても」


怯まずに、まっすぐと、その深い悲愴感をにじませた眼差しを捉える。

そうしていながらも、頭のどこかで冷静な自分がいる。

今、なぜ、彼を責めたてるような構図になっているのだろうか………?

明らかにロベール先生は狼狽している。何かを隠しているのは確かだ。知られたくないと必死なことも伝わってくる。でも、それはおそらく、私にはなんら関係のない事だろう。

それなのに、小さなほころびを見つけた私は、彼を追い詰めようとしている―――。

単なる好奇心で、他人の過去を暴いてはいけない。それが、触れられたくない事柄なら、尚更だ。



「あの、この………」


この話は終わりにしましょう―――そう言いかけたところ、先に口を開いたのは、ロベール先生の方だった。



「ブランデンは、俺の生まれ故郷なんだよ」


「………」


唐突な答えに、思わず目を見開いた。







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